前のコと少しだけ電話で話した。

他愛もない話。

近況報告とお互い少しだけ探りあい。

「いぬっころと戻った？」

「いぬっころとはよく遊んでるけどそんな関係には戻ってないよ。気ぃつかってるの。」

「気なんか使ってるの？？誰に？誰に？ｗ」

「え、あ゛、ん゜ー…さぁ？ｗｗｗｗ」

「俺には使っとけｗｗ」

…もう少し待てって言うの？

待ったら何かが変わるんだろうか。

どうすればいいんだろう。

でもこれだけははっきりしてる。

まだしばらくいぬっころの苦悩は続く。

ツラいコトされてるのに同じ仕打ちを人にしているダメっぷり。

前のコにまた少しだけ会えるチャンスがあったから慌てて準備して出かけた。

他に友達がいたからかもしれないけど今度は緊張で震えなかった。

彼の指に相変わらずリング。

目を見て冗談。

一緒に笑えるのって楽しいな。

もう大丈夫。アタシは平気。

でももう少しだけ一緒にいたい。

そしていぬっころは彼女の元。

やっぱヤキモチ。

なんでやかなきゃいけないんだと思いつつ。

どうして急にココロの糸がほどけたんだろう。

今度は思い込みじゃない

…と思う。

前のコと1時間ダーツをした。

会うのはちょうど１ヶ月振り。

最初の数分、緊張して震えが止まらなかった。

そしてうまく目を見て話せなかった。

隣の台に顔見知りもいたし、自分達もずっと対戦してたから

いつものたわいもないやりとりだけ。

でも2人の指にお揃いのリング。

その光を確認するキミの視線。

好きだって言ってくれてたアタシの笑顔で固まる表情。

時間ないけど来てくれたんだよね。

全部たぶん。

思い込みかもしれない。

でも…ありがと。